高血圧について
心臓から送り出された血液が動脈の内壁を押す力が高くなる病気です。高血圧の状態が慢性的に続くと、血管の壁が徐々に厚くなり動脈硬化となります。これに伴い、脳卒中や虚血性心疾患などを引き起こすこともあります。主な原因は、遺伝的要因と不摂生な生活習慣です。
具体的には、食生活における塩分の摂取量が多すぎる、肥満、喫煙、過度の飲酒、運動不足、精神的ストレスなどが考えられます。当院では、患者さま一人ひとりの生活習慣の改善をサポートしつつ、血圧をコントロールする治療を行っていきます。
Q＆A
高血圧について
高血圧とはどのようなものですか？
血圧が慢性的に高くなる病気です。医療機関で検査を受けた際に、収縮期血圧（最高血圧）が140㎜Hg以上、拡張期血圧（最低血圧）が90㎜Hg以上の場合に診断されます。
放置するとどうなります？
高血圧になっても目立った症状はみられません。しかし、血管に負担がかかり続けているため、徐々に動脈硬化が進行し、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞、脳出血などのリスクが高まります。
自覚症状はありますか？
自覚症状が出現しないことも多いのですが、患者さまによっては、動悸、息切れ、手足のしびれ、胸痛、頭痛、嘔気などの症状がみられることもあります。このような方は高血圧が進行している可能性が高いので、すぐに医療機関を受診するようにしましょう。
治療はどのようなものでしょうか？
高血圧の治療は、食事療法、運動療法、薬物療法を組み合わせて行います。食事を見直し、適度な運動を行い、血圧を下げるお薬を服用します。とくに、食事での塩分摂取量を減らすことが大切です。患者さまにもよりますが、1日あたりの塩分摂取量を6g以下にします。
高血圧は遺伝しますか？
親が高血圧の方は、ご自身も高血圧になるリスクが高いです。すなわち、遺伝的な要因が関係しています。ただし、実際には、遺伝だけでなく生活習慣が大きく関係しています。親が高血圧の方はもちろんですが、そうではない方もきちんと健康診断を受診し、血圧が高い方は医療機関を受診するようにしてください。